INTERVIEW
今回のレギュレーションはSUPER MASTER STARS PIECE（SMSP）大型ブランドのフィギュアですが、そのSMSPは言ってみれば山下マナブの超絶ディティールシリーズだとも思います。そのハイエンドシリーズの足を引っ張らないよう心して臨みました。
18才からフィギュアを作り始めていますが、25才くらいまでコトブキヤや海洋堂などでガレージキットの原型制作をさせていただいていました。その頃はまだPVCの完成品フィギュアはまだ存在しておらず。今思えば殆どアマチュアといえる活動だったと思います。その後、映像制作の会社に勤めますが、1998年に退社して原型制作を個人で本業とすることになります。プロとしての経歴を問われた場合、そこからとしています。PVC完成品フィギュアが世間に流通し始めた頃で、先に退社していた同僚が既に原型制作をしていて、結構いい稼ぎになるという話に飛びついたのが、きっかけだったような気がします。
選択された作品についてどのような想いがありますか？
既に30年近い付き合いになります。現在はほぼこの作品の原型制作で稼いでいますが、鳥山先生のファンである身としてはこれ以上の幸せは無いと思います。
バーダックは自分にとって非常に東映さんの動画テイストの強いキャラクターに感じてなりません。子供の頃見た『デビルマン』や『サイボーグ009』に見るような孤高のヒーローのイメージが自分には強く重なります。作品中バーダックがフリーザに消し飛ばされるシーンで流れるコーラスのBGMは、大年の東映アニメで使用されていたドラマチックなコーラスBGMの様で、初見で感動したことを思い出します。瀕死の戦士のイメージで、腰を落としてSMSPシリーズ第一弾の超サイヤ人悟空と前後に並べるポーズにしてみました。
今回のご自身の作品において注目して欲しい部分はどこになりますか？
苦痛の表情とバトルダメージです。
初参加の皆さんがどのような造形表現を見せてくれるかは、毎回楽しみです。
まさか10年も続くとは思ってもいなかったこの大会ですが、すべての大会に出場させていただき様々な方から激励のお言葉をいただき続けました。ありがとうございます！そろそろ年齢とともにモチベーションも落ちてゆくと思いますが、まだまだ踏ん張り続けようと思いますので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
