INTERVIEW
去年、伝統のある大きな大会に初めて参加できるだけで光栄でしたが、有り難い事に優勝することができました。今回はもっと欲張った気持ちで大会に参加したいです。力が入りすぎて逆に成果と離れるかもしれませんが、そのような負担も原動力になると思います。
今回は前大会の優勝者ということで参加資格を得ましたが、これが最後かもしれないという気持ちですべてを見せる覚悟で最善を尽くします。
美術大学を卒業してから、専攻を活かして7年間デザインの仕事をしました。
会社で決められている作業だけをやって退屈になっていく頃、偶然“SMH”という造形関連の日本雑誌を見て、その時からフィギュア原型師に関心を持ちました。その後、沢山の修行を経て、ソウル市の漫画模型コンテストに初出品して金賞を受賞して、原型師の職業で生活ができるんだ、と思いました。けど、そんなに余裕がある生活ではありませんでした。ただ好きなことをやりながら生活ができることが幸せだったので、やり続けることができました。
仕事を長い間諦めずに続いてやっているからいい機会も得ることができ、ここまで原型師の仕事を続けてやってこれたのだと思います。
選択された作品についてどのような想いがありますか？
見ていた漫画だと『ドラゴンボール』などがありましたが、『ワンピース』の思い出はさほどありません。
しかし『ワンピース』は去年の大会の準備で見て以来、大人になってからでも漫画を見て感動して涙を流せる作品なのだとわかりました。そしてウソップのおかげで優勝の思い出を残してくれた作品です。今はすごく好きな漫画であり、これからの私にとってもっと思い出を作ってくれる作品になりそうです。
ルフィがワノ国に到着して龍になって暴れるカイドウに初めて会った時、戦うために「ギアフォース」に変身したシーンです。龍という化物に向かって戦う獣のような力を見せたいと思いました。その力を「ギアフォース」の圧縮した筋肉に込めて爆発寸前の弾けるような力と、不安定な姿勢での緊張感を表したいです。
今回のご自身の作品において注目して欲しい部分はどこになりますか？
視線が向き合っている方向にエネルギーがあふれる直前の緊張感あるポーズ
みんな前回の大会などで優勝したすごい方々だと思います。
競争よりもこんな方々と一緒に大会に参加できるだけでうれしいです。
BANDAI SPIRITSと3回目の仕事をしていますけど、これからも印象的な作品を作るためにうまずたゆまず頑張ります。ありがとうございます。
